top of page
検索
灯 らん

Day 4 at London (30th, December 2019)

英国旅行記


 いよいよ英国4日目、最終日です。すっきりと晴れたいい天気で、冬の日差しが心地いい1日の始まりでした。朝ごはんに、スーパーで買ったカップ入りのラズベリーブレッド・プディングをレンジでチン…したかったのですが、レンジがないのでドライヤーで温めて食べました。ドライヤーでもちゃんと温まっていて美味しかったです。フレンチトーストに似た優しい甘さの食べ物です。


 いつでもホテルを出られるように荷造りを済ませると、残りのお土産を買いにスーパー巡りへ。ちょっとしたお土産ならスーパーで売っているお菓子やお茶が手頃で便利です。今回度々訪れた Marks & Spencer はちょっとお高いスーパーなので、お菓子やたくさん入ったテーバッグはお土産にもぴったりです。

お土産のお菓子を買いつつ、ホテルに帰ったら食べようと生ハムも買い込みました。スペイン産の生ハムが日本で買うよりずっと安いのです。さすがヨーロッパ。ついでにビネガー味のポテチも購入。2人でホテルに戻ってむしゃむしゃ食べました。


 12時にホテルをチャックアウトし、荷物は預けたままで再びTateに向かいます。昨日見切れなかった常設展を見に行きます。昨日はゆっくり歩いた川沿いの道も、この日は時間がないのでできるだけ速く歩いて向かいました。

 

 美術館の展示については、実際に見て感じることが大事だと思うので今回も詳しく書きませんが、一つとても印象に残った作品があるのでそれだけ紹介します。

 

Tower of Babel made by radios and televisions

 作者や詳しい題名は撮影し損ねたので覚えていないのですが、ラジオやテレビでバベルの塔を再現した作品です。実際に様々な言語の音声がラジオから小さく流れていて、現代版のバベルの塔として強く印象に残りました。これ以外にも素敵な作品がたくさん展示されているので、機会があればぜひ行ってみてください。


 Tateを出るとすっかり昼時分を過ぎていました。英国最後のご飯は、やはりアレを食べなければとパブを探します。パブへ向かう途中にかの有名なShakespeare's Globeに通りかかりました。中世の趣を感じさせる建物にワクワクします。シェイクスピアは「マクベス」を読んで脚本の書き方に慣れなくて挫折したのですが、劇というかたちで見てみると印象が変わるのかなと思いました。本場で演劇を見てみたいものです。


Shakespeare's Globe

 シェイクスピアの他にも英国には著名な作家がたくさんいます。ロンドンの作家ゆかりの場所で有名なところといえば、「シャーロック・ホームズ」の221B Baker Streetです。今回は行けなかったのですが、次回はぜひ尋ねてみたいですし、それまでに作品もたくさん読んでおきたいです。旅の目的地を好きな英国の作品の聖地巡りにしてみても面白いかもしれませんね。私は「ナルニア国物語」シリーズが好きなので、ナルニアに通じる衣装箪笥を探したいところです。ナルニアにもパスポートは必要かしら……。


THE ANCHOR

 そんなこんなで、パブに到着です。テムズ川沿いのとても大きな THE ANCHORというパブで、「ロンドンで最も古いパブ」と自称していました。外観も中もアンティークな雰囲気がとても素敵で、ワクワクと席についたところで衝撃の事実が発覚します。今の時間(3時くらい)、注文を受け付けていない。なんと厨房の休憩時間だったのです。


 いそいそと他のパブを探して向かいます。その道中見た建物が綺麗で、途中で城跡にも通りがかり、最後の楽しいロンドン散策になったのでこれで手打ちにしましょうという気分になりました。

 そして辿り着いたパブ。なんとそこも厨房の休憩時間という……。再開する時間が先に行ったところの方が早かったので、散策した道を慌てて引き返すという悲しい事態になりました……。


 ようやく厨房が再開した最初のお店で、すっかり遅くなったお昼ご飯にありつきました。英国最後のメニューはもちろん Fish & Chips ! 英国に行ったら一度は食べたい白身魚のフライと山盛りポテト!そしてここの付け合わせは、なんと冷凍でないグリーンピースでした。英国には冷凍グリンピースしか存在しないと思っていたので(偏見)、まさか生のグリンピースを茹でたものに出会えるとは…!冷凍じゃないグリンピースは美味しかったです。白身魚のフライも、巨大ではあるものの身が柔らかくて美味しかったです。ポテトについては言うことなしです。とにかく山盛り。完食したらお腹がはち切れんばかりでした。


Fish & Chips

 余談ですが、英国では揚げたポテトのことをchipsと呼びますが、アメリカではchipsはポテトチップスのこと。英国ではポテトチップスはcrispsと呼ぶそうです。またbiscuitも英国とアメリカでは違うものを指すそうです。同じ言語の国でもこう言った差異があるのはとても興味深いです。


 食べ終えるともう陽も傾いており、急いで空港に向かわなければならない時間でした。慌ててホテルへ戻って荷物を受け取り、地下鉄に乗って友人とも途中で別れ、1人Heathrow Airportへ急ぎます。

 空港に着くと自動チェックインがうまくできず、チェックイン受付の長い待機列に並んでいたら私が乗る便の受付終了のアナウンスが流れて、あわや飛行機に乗りそびれたり、覚えがないのに金属探知機に引っかかったり(海外あるある)、北京でのトランジットまで1時間しかなく北京空港を競歩したり、日本行きの便が最果てにあったりと色々ありましたが、無事に12月31日午後8時の日本へと帰ることができました。途中から紅白歌合戦も観られた!


 最後は慌ただしくなってしまいましたが、とても充実していて楽しいことばかりの4日間でした。どれもこれも友人がいてくれたからこそです。本当に感謝しています。


 そしてこの旅行記を読んで少しでも英国に興味を持ったり、旅行した気分になってもらえたりしていたら嬉しい限りです。ここまで読んでくださってありがとうございました。



Comments


bottom of page